千葉 亀山湖  猪ノ川 桑ノ沢      平成20年2月11日

コースタイム車10;05〜入渓10;10〜稜線12;30〜13;40車


天気良好、ルンルンでスタート
赤い橋を渡って入渓
辻本さんから標高差200mほどで滝が2個ある、ちょっと面白そうな沢があります、下山後に千葉には珍しい硫黄温泉と猪鍋を食べるという山行のお誘いがあった。2月の半ば、沢にはちょっと早いかなと躊躇するところでしたが、連休に予定した山行が中止になったことと、猪鍋に釣られて参加することにした。千葉駅に降ると意外と寒くびっくりです。千葉にモノレールがあることも初めて知った。7;30北口で辻本さん、松井さんと合流して車で移動し、木更津で横浜から来た堀さんを拾って一路、亀山湖を目指した。本日の目的場所は亀山湖をなす水流のひとつの猪ノ川の支流で、三石山の東の肩に延びる桑の沢です。猪ノ川は猪ノ川渓谷で名が知れた紅葉の名所でその時期だけ東大演習林が開放されるそうです。


いきなりこのナメに
テカテカです


水のないところは
こんな状態
のどかなJR久留里線に沿うように410号線〜465号で上総亀山を過ぎ、折木沢橋を渡って猪ノ川林道に入ったが、運転手任せでよくわからぬうちに入渓点に着いた。東大演習林の看板がある路肩の広場に車を止め、身支度をすると、早春の日差しは意外と暖かく、次第に沢へ入る気分になってきた。下流に50m、戻って小さな橋で猪ノ川を渡り、桑ノ沢右岸に降りた。桑ノ沢には小橋がかかっていて、左岸に作業道があるようだがここで入渓をした。両岸が切り立った薄暗い、U字溝の底にいるような沢はちょっと貧弱に感じたが、すぐにびっくりするようなナメ床が出てきた。一昨日降った雪がうっすらと積もり、沢靴には冷たい。


水流のあるところは
こんな感じの渓相です

F2、釜の右をヘツル
ナメ床で傾斜がきついところには人工的に作られたと思われるステップがあるが薄氷が張っているので微妙なバランスを強いられ緊張する。夏場なら水量は少なく水線を行けば、何という事はないのですが濡れたくないという気持ちが先行するため、却って面白い。F2はなだらかな7m2段滝だったが滑ったら間違いなく釜の中へドボン、辻本さんの勇気あるトップで無事通過した。その後出てきたミニゴルジェの瀞で膝上まで浸かることになり、今までの苦労は何だったのだろう。2本ほど枝沢が入るがいずれも切り立っている、やがて三叉で左に傾斜のない大きな枝沢が出てきて、これをつめると保護樹の表札がついたケヤキの大木が出てきて、ここから左の尾根を詰めた急で潅木につかまりながら登った。カシとツバキが主流の林は暖かい地域を窺わせている。


浸かることになった
ミニゴルジェの瀞

豪快な地層

桑の沢の右岸尾根を降りたが、雪が薄い踏み跡を消してわかりにくく、尾根に乗るのに苦労する。出だしの鞍部に降りたところで行く手に岩場が立ちふさがりしばらく思案するが、取り付いてみると踏み跡もあって意外と簡単にクリアーできた。その後は雪と落ち葉で滑るのを注意するだけで、緩やかなアップダウンは問題なく藪もまったくない尾根でした。下に見えた林道に誘われショートカットすると最後は懸垂下降を強いられたが車の100mほど上流の林道に出ることができた。お目当ての昼食は七里川温泉から南に下って安房小湊、四方木の料理旅館、白岩館です。露天風呂で汗を流したあと、野生の猪の焼肉と鍋を頂いた。囲炉裏があって通が好みそうな隠れ家のような処だったが、意外とお客さんは多く、地元では知られたところのようだ。

最後は懸垂で